女神たちの国ミティラ
1982年に発行の季刊「銀花」という本を、今は無き古本屋さんで見つけたときの感動と興奮は計り知れないものでした。
メイン記事は
『女神たちの愛の物語=インド・ミティラ地方の民画』
ミティラの娘たちにとって、シータ姫は鑑(かがみ)のような存在であり、自らをその生まれ変わりとし、誇りを持って生きているそうです。
その村に住む娘たちは、村中のあらゆる場所(壁や床や中庭など)に絵を描きます。
その絵に男性は口出しする事はもちろん許されず、腕を磨く事を怠る事なく続けながら、娘たちは三昧境から女神へと化身します。
完成した作品はどんなに丹精を込めながら描いたとしても、いずれは足跡で潰されたり風雨で消されて、大地へと戻っていきます。
(自然の輪廻の一コマにすぎず)
ミティラ地方の民画の記事には、現代人の原点ともなるような内容が多く、今回はその中のほんの一部を抜粋させていただきました。
何時間‥何日‥もかけて描いた作品が形として残らないのは、
少なからず勿体無い気持ちが芽生えてきそうですが、大切なのは絵を残す事ではなく、描く事そのものである。
この言葉に大きく共感します。
「絵を残す事ではなく、描く事そのもの」
絵に限らず、今すぐにでも伝えたい内容を自分以外の人や物にアウトプットする瞬間に思います。
文章に残してSNSで発信したり
人前で話すときなどに
伝えたい内容が上手く纏まらないから…と言う理由で私の場合には先延ばしにしがちですが
文章力がなくても‥
人前で上手く話せなくても‥
伝わるべき人には必ず伝わるものなのです。